スタッキング・チェアーは収納性を高めるのが目的ですが、スタッキングした状態では収納以外の機能を持っていません。そこで収納性を追求する為に邪険にされている面積をあえて適度に残すことで新たなデザインに繋がるのではと模索しました。
版画家のエッシャーが利用していた平面充填の原理を利用してイスの機能を果たす造形へと落としこみました。これにより生み出されたイスはあらゆる方向に連続性を持ち、パーテーションや棚、簡易的な階段など様々な多機能を兼ね備えるデザインになりました。
2010年 ケルン国際家具見本市 出店