伝統工芸士、松清堂との共同作品。表具を製作する松清堂の工房を拝見。
作業工程のなかで、和紙に刷毛で水による自由曲線を引く事で繊維間の結びつきが弱まり、自由な形でカットするできるという技法があることを発見。そうして繊維をほぐすようにカットされた端面は、長繊維によって構成される和紙だからこその羽毛の様な繊細な質感が生み出される。この和紙の新しい魅力を活かす為、隙間を開けながら断面を並べることで面にし、それをシェードにした照明を制作しました。
松清堂
天然素材を手作りで仕上げる難しさ、百年・二百年後に張り替えることを想定。次の世代の表具師への引き継ぎ役の歯車となれば。「和の素晴らしさ、粋さを、海外や若い世代にこれからも伝えていきたい」という夢と誇りを持って仕事に取り組んでいる。
江戸表具
表具師とは、一般的に襖屋さん(経師)と呼ばれ、選びぬかれた材料を使い襖や障子を張り替えたり、書画を鑑賞用に掛け軸、屏風などの調度品に仕立てる伝統的な仕事。